一人ひとりの成長の実が
大きく膨らみ、開花してほしい。
帝塚山学院小学校が開校した大正6年のことです。教育内容に、「知育」「徳育」「体育」などと並んで、「美育」があげられました。「美育」とは絵画や表現教科による「美の創造」と音楽会や展覧会等による「美の鑑賞」を通じて、情操を育むことを目的としたもので、当時の教育としては格段に新しいものでした。
本校は、その伝統をフランス語で「果樹園」を意味する「VERGER(ヴェルジェ)」という言葉のもとに継承してきました。生徒たちのもつ個性や感性が、かけがえのない果実。昭和22年に発行された学院の季刊誌にも、VERGERの名を見ることができます。