本園の机や椅子は特徴的で机は特注品です。こだわりは、「子どもたち自身で、運び準備が出来る事」なんです。
幼児期に育むべき力として、非認知能力が取り沙汰されていますが、EQとおきかえてもいいかもしれません。
非認知能力の一つに「協同性」があります。
この力を育むにも、幼児期の過ごし方や生活がポイントとなります。
急にみんなで、「一つの目的に向かってみんなで協力しましょう!」と言っても子どもたちは戸惑うばかりです。そして、「あなたはこんな風に動きましょう」だとか「今、こんな風に発言しましょう」なんて教え込んでも、逆効果です。 自分んで考える力が育まれません。
ちょっと注目したいのが、日常生活を大切に過ごすことです。年少さんの3学期ともなると、幼稚園生活にも慣れ、毎日のルーティンは主体的に取り組むことが出来るまでに成長しています。
この時期から、年少さんは自分の机や椅子も自分たちで運び準備をします。
もちろん怪我をしないように、先生方は椅子の持ち方や、机の持つ位置や運び方といった約束事を事前に子どもたちにお話をしています。そして、先生が見守るなかゆっくりと丁寧に準備をします。その中で相手が困っていたり、人に迷惑を掛けないように、危なくないようになどなど、その日その日で状況は変わります。
その経験が、臨機応変に対応する力や考える力や相手のことを考え思いやり行動する思考が育まれる経験へとつながります。
また、共通の「きちんと机を並べる」という目的に向けて考えたり、工夫したり、協力し達成できると、とても充実感を味わう事にもなります。
小さな事かもしれませんが、先生が準備した机や椅子に座るのは、受動態で受け身ですね。
今まで、先生にやってもらていたことが、自分でできる喜び、常に能動的に物事に関わってほしいとも考えています。
子育ての中でも、なんでも親がやってしまうではなく
子ども自身が自分は何が出来るだろう?
自分の役割を考えられるそんな場面を是非作ってあげてください。
そして、最後には笑顔とともに
「Good Job !!」 これが大切です。