3つの教育体系
時代を生き抜く人間力のある子どもに
帝塚山学院小学校は、100年の歴史の中で変化に臆することなく、常に新しいことに挑戦し続けてきました。
伝統は伝承ではなく日々の革新で輝く。その気風がまさに本校の伝統なのです。
例えば、自ら考える「自学主義」教育。子どもたちの可能性をさらに引き出すため、早くから自分たちで考える場を授業や課外活動に取り入れてきました。私たちは、児童一人ひとりの「たくましい心と体」「尽きない探究心と向上心」「豊かな知識」「思いやるやさしさと個人の魅力」を育む学校づくりを目指します。
本校での学びは必ず、これからの時代を生き抜く人間力となるはずです。
本校には、児童の目指す姿を実現するための、3つの教育体系があります。
〈 帝塚山学院小学校の教育体系 〉
伝統を基盤とした
人間力を育む教育
教学理念
高い志・豊かな感性・他への思いやり
未来を担う人材には激しい社会の変化に柔軟に対応できる、
多様な能力が求められています。
総合的な人間力を高める、建学の精神「力の教育」と、自ら進んで学ぶ、教育理念「自学主義」。
帝塚山学院に脈々と継承される教育への想いが本学の教学理念に込められています。
恊働学習
話し合いにより問題を解決する学習方法。答えを導きだした過程を説明し合う中で、理解が深まっていきます。自分の意見をはっきり述べ、友だちの意見を聞き、思いやりの心をもってお互いに協力することの大切さを学びます。
授業例
2025年、大阪万博が決まり世界から注目を集めている大阪。そこで、4年生では「大阪を世界に宣伝しよう!」というテーマでグループ学習をしました。相手の多様な意見を取り入れて大阪の魅力をプレゼンテーションしました。
他者の考えも共有しながら自分の考えを発表することを意識させています。また、具体的に理解を深めるためにICTを活用しています。
相手の考えや情報を共有し合える場として
Innovation Room
innovation roomでは、グループトークや恊働学習に適した教室設備、プレゼンテーションに適した壁一面のホワイトボードや複数台のプロジェクターを設置しました。また、プログラミングやメディア・リテラシーを学ぶ場としても利用されます。
本物体験
本物の自然や文化芸術に直接触れたり、創造活動に参加したりすることにより多くの感動を得ることができます。
子どもたちの豊かな感性を磨きます。
自然体験プログラム
2025年、大阪万博が決まり世界から注目を集めている大阪。そこで、4年生では「大阪を世界に宣伝しよう!」というテーマでグループ学習をしました。相手の多様な意見を取り入れて大阪の魅力をプレゼンテーションしました。
他者の考えも共有しながら自分の考えを発表することを意識させています。また、具体的に理解を深めるためにICTを活用しています。
実施プログラム
- 臨海学舎
- キャンプ
- スキー練習会
- 稲刈り体験 など
伝統文化理解
他文化、他者を理解する為には、自らのアイデンティティーを持たなくてはいけません。本校では、日本の文化を理解する為に多くのプログラムを行なっています。子供たちが、鑑賞だけではなく伝統芸能を体験学習することで、興味関心理解がより深いものになります。
実施プログラム
-
能 舞踊体験
能楽師を講師に迎え、袴に着替え、「鶴亀」を舞います。 -
歌舞伎 隈取り体験
歌舞伎役者の方を講師に迎え、歌舞伎の鑑賞、化粧の形式について学びます。また自らの顔に「隈」をとります。 - 落語 など
国際理解プログラム
これからの国際化社会、多文化共生社会を担う豊かな心を育むことを目的としたプログラムです。世界を身近に感じ関心を高める為に、実際に見聞きする機会を提供します。
実施プログラム
-
英会話インタビュー
5年生は、What an interesting world!という内容で世界について、また日本について勉強しています。5年生たちは関西国際空港で利用者の方にインタビューを行いました。インタビューで子供たちは、実践的な英会話の経験と海外への興味へと繋がる経験をします。 - 国際交流(6泊7日)
- 語学研修
- 英語落語 など
情操教育
「自ら考える力」「創造する力」「感じる力」を形成するには、「豊かな心」が必要です。創造性や個性を伸ばす、価値観や道徳心を育みます。
実施プログラム
-
美術展
大規模な美術ギャラリーを使用し、子供たちの作品を展示します。 -
音楽会
音楽ホールを使用した発表会です。
他の作品や歌声を見聞きすることで、他を認め感受性豊かな子供たちを育てます。 -
オーケストラ体験
子供たちは、オーケストラの楽団員の方に楽器の弾き方などを学習します。 - 芸術鑑賞プログラム
- 百人一首大会 など
未来志向型の
教科指導
自学主義
自学主義とは、「児童に智識的欲求を起こさせ、自発的に求知的態度をとるように計る」こと。
これは庄野貞一初代学院長の言葉です。
子どもたちが、「もっと知りたい、学びたい」という気持ちを持ち、自ら進んで学ぶ。
子どもたちの可能性をさらに引き出すため、早くから自分たちで考える場を授業に取り入れてきました。
各教科の取組み
100年以上の伝統を誇りながらも、常にその時代に即した教育を展開してきた帝塚山学院小学校。児童の未来を生き抜く力を鍛え上げるために、将来を見据えた教科指導を行っています。
図書
学習の習慣づけ
1年生から受ける図書の授業や毎日書く日記を通して、「読むこと」「書くこと」を習慣として身につけ、国語の基礎となる力を養います。
社会
学習意欲を育む
新しいことを即座に習得したいときは、楽しく学ぶと学習効果が高くなることが科学的にも実証されています。社会科では、児童自身で都道府県クイズを作成しクイズ大会を行います。本校では、さまざまな楽しみながら学習できるプログラムを行っています。
独自の教材
算数
おけいさん
「できた!」という達成感を味わうことにより学習意欲が芽生えます。次へ次へとより高いレベルの内容を学習していきます。いつでもどこでも反復練習が行えます。
また、基礎知識定着のために、漢字教材「てづかんじ」や「理科道」などさまざまなオリジナル教材を作成しています。
少人数制TT授業
個々に応じた授業を展開するために、新教室C4スクエアを新設しました。英語では、適性に応じたグループに分かれた少人数制を用い、5・6年生の国語・算数では、週に1回クラスを2つに分けてきめ細やかな指導を実現しています。
英語
ネイティブ教員と英語科教員の2⼈で授業を⾏います。英語による生の掛け合いを通して、「I can do it!」の気持ちを育みます。
理科
もう⼀⼈の教員が実験の補助を⾏うため、座学から実験への移⾏がスムーズ。五感と頭を働かせる実験に、より⻑く時間を割くことができます。
innovation studies
2⼈の教員が巡回指導を⾏うことで、児童によって異なるPCの扱いレベルに応じた対応が可能です。PCの操作補助を⾏い、操作がわからない児童に寄り添います。
コース別授業
クラスを半分に分割し、それぞれを2⼈の教員が担当します。中学⼊試を意識した演習を主とした授業で、⼀⼈ひとりの進度・つまずきを少人数制TT授業で即時把握します。
成長の基盤づくり
子どもたちに確かな学力を身につけさせるため、学習の習慣づけ・子どもの発達段階の確認を積極的に行っています。子どもたちの主体的に問題を解決する能力を養います。
- 朝の基礎学習
- スッキリ計算
- 学び合い
- フォローアップ
- 漢字検定/計算検定
- ICTの活用
カリキュラム
先取り学習で早期の単元獲得を可能にし、学ぶ意欲の高い児童の期待にも応えられる授業を展開しています。先取りした分、高学年では演習を中心に取り組むことで、より理解を深められます。
カリキュラム例(算数)
算数では通常3年生で習う「わり算」を2年生から学んだり、6年生で習う「分数のかけ算・わり算」を5年生で取り入れたりしています。
※次の学年の単元を3〜4ヶ月分先取って学習していることがわかります。6年生で中学の予習もできる余裕が生まれます。
英語教育
時代によって形を変化させながら続いてきた帝塚山学院小学校の英語教育をご紹介します。
どの授業でも「できる!」という気持ちを育みながら、楽しく学ぶことをモットーとし、ネイティブ教員5名、日本人教員4名の9名体制で英語教育を行っています。授業・単元によって適性に応じたグループに分かれた少人数制を用い、細やかなや確認やフィードバックによるサポートをし、各児童の英語の力を育てています。
知的好奇心を刺激する
教育環境
学びを支える施設
子どもたちの日々の成長を支える教育施設。
安全面にも配慮し、充実した学校生活を見守ります。
授業時間外の学び場
帝塚山学院小学校では、課外のサポートもしっかり行っています。放課後や休日、長期休暇にも、安全かつ充実した学びの場を設けることで、児童一人ひとりの状況に寄り添った学校生活を提供します。
夏期講習・冬期講習
夏休みや冬休みを利用して、学力の定着を図るため、5・6年生を対象に講習会を行っています。