絵本との関わり

絵本の読み聞かせを通じて、
感動する心と学力の基礎を培う

幼児期は絵本と関わることで成長する大切な時期。子どもたちは絵本の世界で登場人物と一体化し、喜びや悲しみをともに経験していくうちに心をときめかせ、道徳心や想像力、豊かな感性を育みます。また、語彙力や知識、読解力、思考力など、将来の学力の基礎となる力も自然と育みます。

本園では各クラスに400冊程度の絵本や物語、図鑑を設置。年間170冊近くの絵本を借りる園児もおり、自宅でも絵本を楽しみます。

毎日のはじまりと終わりにはできる限り読み聞かせを行うなど、子どもたちがたくさんの絵本にふれられる環境を整えています。

親による読み聞かせは子どもに大きな満足と深い愛情を実感させることにつながります。十分に心が満たされた子どもは気持ちが安定し、自然と自立に向かいます。園の絵本を用いて、ご家庭で5分間だけでも読み聞かせをしていただくことをおすすめします。

絵本の扉

絵本

帝塚山学院幼稚園が
子どもたちにおくりたい物語

子どもの年齢に応じたお薦めの絵本を「絵本の扉」という冊子にまとめて配布しています。「初版の年」にこだわり、長く愛され、心の奥深くに響くものを中心に選書しました。良質な絵本に少しでも多く出会うことで、豊かな感性を養い、他者を思いやるゆとりをもった人に育ってほしいと願っています。

本の紹介

年少向け

だるまちゃんとてんぐちゃん

作:加古里子
絵:加古里子
出版社:福音館書店
“てんぐちゃん”の持っている長い鼻、うちわに下駄、なんでも欲しがる“だるまちゃん”。そのたびに、お父さんの“だるまどん”は大忙し。親しみやすく、子どもたちにもわかりやすいユーモア溢れる絵本。シリーズ全6冊。

モーモーまきばのおきゃくさま

作:マリー・ホール・エッツ
絵:マリー・ホール・エッツ
訳:山内清子
出版社:偕成社
春の牧場で牛が草を食べていました。あんまり気持ちがいいのでお友達を招待しました。 “モーモーまきば”へやってきた動物たちは楽しく遊びますが、草しかないと聞くと、一人二人と帰っていきますが。のんびり楽しいまきばの一日。

年中向け

かいじゅうたちのいるところ

作:モーリス・センダック
絵:モーリス・センダック
訳:じんぐうてるお 出版社:冨山房
ある晩、マックスはおおかみのぬいぐるみを着て大暴れ。お母さんに、「このかいじゅう」と怒られて、かいじゅうの国へ…グロテスクなかいじゅうたちが何故か愛嬌たっぷりに見えます。思い切り大暴れするマックスとかいうじゅうに子どもたちの心も充分に満足することでしょう。

だいくとおにろく

作:松居直
絵:赤羽末吉
出版社:福音館書店
川に橋を架けようとする大工は、その川に住む鬼の名前を当てなくてはなりません。鬼と大工のやり取りが楽しく、民話の面白さが存分に生かされた文章に、ぴったり合った押絵が日本の昔話の楽しさを伝えてくれます。

年長向け

サリーのこけももつみ

作:ロバート・マックロスキー
絵:ロバート・マックロスキー
訳:石井桃子
出版社:岩波書店
サリーはお母さんと一緒に、山へこけももつみに出かけます。くまの親子もやはり、こけももを食べにきていました。夢中でつんでいるうちに、思いもかけないことが起こります。

ペレのあたらしいふく

作:エルサ・ベスコフ
絵:エルサ・ベスコフ
訳:小野寺百合子
出版社:福音館書店
服が小さくなってしまったペレは、新しい服を手に入れるために羊や周囲の大人たちの力を借り、お返しに自分もできる限りの労働をします。スウェーデンの美しい自然の中で営まれる生活が胸を打ちます。