帝塚山学院幼稚園では未来を創造する子どもたちのために、最も質の高い教育をめざし、日々努力を重ねております。
その中のひとつのとして、自分たちの住む地球の未来を考え、豊かな未来を創造してほしいという願いを込めて、
SDGs教育に取り組むことにいたしました。
幼い子どもたちに難しいことはできないかもしれませんが、
自分の身近なこと「できることから やってみよう!」を合言葉に一歩あゆみ始めたいと思います。
生ごみの堆肥化実験と活用
園内のごみ(紙・ビニール・プラスチック・生ごみなど)をコンポストに入れて、その全てが堆肥に変わるのかどうかを考察し、時間をかけて実験。堆肥化しない物は、生活の中でどのように扱えばよいかを考えるきっかけにします。できた堆肥は園内の青空農園で美味しい野菜づくりの土として活用します。
SDGs関連絵本の読み聞かせ
自分たちの未来を創造するための17の目標に関連する絵本をじっくりと読みます。それぞれの園児が感じたり考えたりしたことをクラス内で伝え合い、みんなで共有します。いろいろなものの見方や考え方があることも同時に感じることでしょう。
絵本の例:「海」「せかいのひとびと」「ちいさいおうち」「山に木を植えました」
「空をみあげよう」
気候変動が起きている地球の現状についてICT機器や絵本を通して調べ、このまま気候変動が起きると地球がどのように変化していくのかを考えました。まずは、空を見上げて、興味を持つところからスタート。毎日、戸外遊びの際に空を見上げて、雲が動く様子、雲の形、季節によっての空の近さをこどもたちが感じることで、今後の気候変動への興味や考えるきっかけになりました。
「もったいない」をなくそう
手洗いの中で石鹸で洗っている際に水を出しっぱなしにしていると、「もったいないよ」と子どもたち同士で声を掛け合ったり、止めてあげたり。また、給食の残飯が出ないように、全てを綺麗に食べる。ご飯一粒でも残っていたら「もったいないよ」と最後まで綺麗に食べる。制作で使用した画用紙や折り紙、使い終わって捨てるのではなく、余った部分を袋に取っておくと、次に使えるかもしれない。等、日々子どもたちの生活の中で「もったいない」と感じることを一つでも減らせるように楽しみながら取り組みました。
世界の人々を知ろう
Englishの時間にアフリカ系アメリカ人の先生がレッスンに来られた際に、はじめての出会いに驚くとともに、不思議そうにしていました。絵本を通して、いろいろな国のいろいろな人種の人がいることを知り、どんな人種の人、どんな性別の人でも仲良くすることの大切さについて考えました。考えた際に世界の戦争についても子どもたちからの疑問が出て、戦争について子ども達がどのように思うのか、どうすれば戦争はなくなるのか一緒に考えたり、絵本を通して、一緒に考えました。
参考絵本:せかいのひとびと・地雷でなく花をください
身の回りを大切にする
幼稚園内でお米を育てました。ただ、育てて食べるだけではなく、食べるまでにどのような工程を通って白米になるのかを知っていきます。また白米になる間に出てきた籾殻や糠や藁などは、ぬか漬けにしたり、しめ縄にしたりとごみをまったく出さずに使い切りました。日々の生活の中で使い切ることや大切に長く使うことを知り実践していきました。