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お店屋さんごっこで数あそび

  • 子どもたちの歩み
  • Vol.49
  「やってみたい人ー!」「はーい、はーい」「僕、やりたい、やるっ!」「私も!」そんな元気な声が響いているのは、年中組。本園独自の学びのプログラム「アーリーワーク※」の活動です。この日のテーマは「数」。子どもたちが10の数字と仲良しになるために、いくつといくつで10が構成されるのかを楽しく学びました。その学び方とは…。
 「まあ、こんなところに果物屋さんがあるわ。お買い物しましょ♪いちご10個くださいな。」と買い物かごを持った先生が、おいしそうな果物が並んだお店屋さんにやってきます。この時点で子どもたちはもう、きゃあきゃあと大騒ぎです。みんなで一緒に10個のいちごを数えたり、子どもたちが順番に買い物客になって、3個のりんごにあといくつのオレンジを合わせると10個になるのか考えて答えを言い合ったり、みんなで数えて確かめたりしました。お買い物ごっこをして遊んだ後は、先生が作成したプリントを使って、10の構成の学びを定着させます。このときは、気持ちを落ち着かせて静かに机に向かいます。
 
 今回のテーマ「10の合成と分解」を学ぶなかで、プリント上のイラストを数えて考える時間と、お店屋さんごっこを楽しみながら玩具のいちごを数えて考えて体験する時間では、子どもたちのわくわく感は100倍違うはずです。このわくわく感が、子どもたちの「おもしろそう」「やってみたい」「もっとやりたい」という好奇心や意欲となり、主体的に学びに取り組む姿勢につながっていくのす。そして、「いくつといくつ」という足し算や引き算が自分の生活のなかで役に立つということに気づけば、算数を学ぶ意味もわかります。
 さあ、今度は実際にお財布を持って、お家の方と一緒にお買い物に出かけて、もっとどきどきわくわくの体験をしてみてはいかがでしょうか?

※アーリーワーク:脳が活発に働く朝の時間帯を活用して実施することで知的好奇心を刺激する、小学校への準備プログラム

帝塚山学院幼稚園では未就園児の皆さまに
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